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(8)負けました [個人再生の経緯]

ご無沙汰しております。

去る5月中旬、唯一の債権者の保証協会から連絡がきました。

0513fax-1.jpg

たった一言、「不同意」の文言で、この1年の準備が水の泡。

5月18日、裁判所からの通知は、
「主文 本件再生手続きを廃止する。」とのこと。

 

ギリギリまで、弁護士は五分五分だと言っていました。
弁護士も裁判所も裁判所選出の再生委員もOK。
でも債権者がNOと言ったらひっくり返る。

ひっくり返されました。

わかっちゃいたけど、さすがにその日一日はへこみました。

弁護士先生からの電話を切ってから、悔しくて情けなくてしばらく大泣きしました。
思わず喫煙再開しようかと思うくらい、ダメージを受けました。
でも思い切り泣いたらすっきりして、気持ちを切り替えようと開き直り。

子供たちに報告すると、やはり驚いてがっかりした様子。
私「というわけで、母ちゃんこれから相手と話し合いしながら地道に借金返していくことにするわ。」

 

もう一度、「給与所得者再生」という方法をとって再チャレンジという方法もあります。
これだと債権者はNOということができません。
ただしこれをやるには、まず自分がどこかに就職しなければならない。
雇ってもらう先にはどうしても迷惑をかけてしまう。
クレジットカードも今まで通り封印したまま毎月の家計簿を報告しながら、
申し立てをしてまた1から手順を踏んでいく。
また1年かかり、弁護士報酬もさらにかかります。

・・・もう疲れた!

法的に解決できるかもしれないと期待して、この1年取り組んできた。
やってみたけどダメだった。

これで悔いなく、借金返済していけます。
覚悟が決まったというか。

 

息子が言いました。
「あと2、3年、母ちゃんがんばって。
そしたら俺たちが稼ぐようになるから、3人で返そう。」
こんな言葉が聞けたのだから、幸せです。
へこんでる場合じゃないね。前向いていくぞ。
個人再生が許可でたら、減額された借金をさっさと一括返済して、
いつ死んでもいいやと思ってましたが。
まだまだ死ねません(笑)

 

とりあえず今日は結果報告。
後日、あらためて敗因を記事にまとめようと思います。
このブログ、同じタイトルで、とーーーーーーぶん続きますよぉ〜
皆さま引き続き宜しくお願い致します。


(投稿日: 2017年6月9日)




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(7)最終段階 [個人再生の経緯]

ご無沙汰しております。
投稿、ずいぶんと間があいてしまいました。
年明けてからずっと仕事が忙しかったのですが、
個人再生の手続きは順調に進んでおります。
経緯について記録しておこうとも思ったのですが、
申し立てがどこで却下されるか予想できなかったので投稿を控えておりました。
それは現在でも同じことが言えるのですが、残すプロセスはあとわずかなので状況を書くことにしました。

kojinsaisei-schedule.jpg


申し立てが11/1でしたので、そろそろ6ヵ月です。

再生計画案を提出するところまで何とかこぎつけました。
これでもまだひっくり返る可能性はあり、
債権者(=保証協会)から承諾を得られるかどうかが最後の関門です。
これが「回答書提出期限」。
この日までに債権者より異議が出てこなければ再生計画が認可されます。

あと少し。
もう少しで、肩の荷がおりる。
ここまできてもまだ確実とは言えないのですが、
じたばたしても始まらない。
ネガティブな予測はしないことにしました。
一段落したらまたUPします。


(投稿日: 2017年4月20日)



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(6)再生委員から「ちょっと待った」 [個人再生の経緯]

12月15日、本来ならこの日に追加資料を裁判所に提出する予定だったのですが、
その日に「ちょっと待った」がかかりました。

再生委員の弁護士さんから、
「2年前に辞めた会社、元ご主人の会社への貸付や借金肩代わりが回収できない“決定的な証拠”を出さないと、認められないんじゃないだろうか。」
とのご指摘。

私が会社に貸したお金や未払金、退社後に代わりに返済した金額を合計すると1000万円以上。
現在の保証協会への債務(700万円)を上回っており、会社から返してもらえるなら個人再生なんかしなくてもいいじゃん、というわけです。
返してもらえる見込みがあるなら退社も離婚もしてないけどね・・・ww
でもそれは主観の話。
裁判所と債権者にはもっと具体的な明らかな理由が必要だとのご判断です。

たとえば、会社が休眠状態である届け出をしていたり、破産手続きを行っていたりすれば確実なのですが、何もしていなければ経営を持続しているとみなされます。
2年連続、決算をやっていないというだけで十分会社の体をなしていないと私は思うのですが、それだけでは不十分とのこと。
2年前までの決算は、私の事業で持ちこたえさせていたので私が抜けたらすぐさま資金繰り難に陥るのはわかっていましたが、そうなった明らかな証拠はどこにもないのです。

赤字でもいいからせめて決算だけでも元オットがやっていてくれたら数字としてみることができるのですが。
再生委員の先生から、16項目にわたる大量の質問がきました。

質問内容は、
・中古車販売事業の仕組み ・営業廃止に至る経緯 ・決算書(2年前)の内容についての具体的な説明 (売掛金、現金預金、設備等)
などなど。

 

すでに退社して2年経過していますが、15年間代表として携わっていた業務なので、ほとんどの項目には即答できます。
しかしひとつひとつに、根拠となる裏付け資料を用意しなければなりません。
しかも説明できたとしても、それはすべて2年前までの「経緯」の話。
現時点で破綻していることの決定的な証明とはなりえません。
元オットが普通の相手なら、電話したり会って話して、現状どうなのかを聞くことができます。
ついでに、もし破綻しているならそれなりの公的な手続きを依頼することもできるでしょう。
しかしそんなマトモな話ができる相手ではない。
ヘタに連絡とったら勘違いしてまた責任を押し付けられてしまうだろう。
専属弁護士さんは、代理人として私に代わって元オットに連絡をとってくれると申し出てくれました。
頼もしい限りです。
ここは弁護士さんに間に入ってもらって、現状を探ってもらうことにしました。
とりあえず私は可能な限り経緯について答えられることに真摯に答えて、現状の調査については弁護士さんにお願いすることにしました。

弁護士さんから連絡をとることで、私の動きは元オットにも知られることになります。
逆ギレして私に怒りの矛先を向けてくるかもしれません。
離婚して2年経った今もなお、進歩していなければ。
でも直接話をしてもはぐらかされたり恨み言を聞かされたりするのがオチ。
ここは第三者に入ってもらう方がよいと判断しました。

今月12月は、元オットが借りているヤードの賃貸契約更新月。
今年6月いっぱいで連帯保証人を降りてからは不動産屋さんからも何の連絡もないので、どうなっているのかは知りませんが、もしうまくいっているなら更新、やっぱりダメだったならこれで解約となるはずです。
元オットにとっても瀬戸際である可能性が高いです。
これを機に、ほんとに、本当に現実を受け入れてくれたら・・・とかすかな期待をしています。

もしうまくいっていたら?・・・それはない。
なぜうまくいっていないと言い切れるのか?
その理由は。

先週、子どもたちの誕生日でした。

もしうまくいっていたら、子どもたちへプレゼントするなり、一度も支払われていない養育費を持ってくるなりしているでしょう。
信念を貫いて結果を出したなら、「どうだ!やったぞ!」と、誇らし気に私の前に現れるはず。
それができないということは、いまだに結果を出せていない、合わせる顔がない、ということ。

期待もしていなかったのでガッカリもしませんが。
自分が生きるのに精一杯なんだろうな。

今日は快晴の温かい日曜日ですが、この16項目の回答書作成にかかりきりです。
個人再生の道のり(7)は、次の動きがあり次第、UPします。

(投稿日: 2016年12月18日)



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(5)再生委員との面談 [個人再生の経緯]

12/9、再生委員の弁護士さんの事務所へ伺いました。

 

専属弁護士さんが同席し、基本的には私は横に座っているだけで、たまに状況を直接尋ねられるのでそれに回答します。
再生委員の弁護士さん、コワイ人だったらどうしよう、細かく揚げ足とる人だったらどうしようと、会うまでは心配でした。
しかし全然違いました。

裁判所が選任した弁護士さんは、ご自身も多くの個人再生の案件を多数手がけてきた方で、債務者の立場をよくわかってくれる弁護士さんでした。
「法の力で申立人に再生してほしい」、そういう気持ちで取り組んでいると語っていました。
決してこちらの申し立てに難癖をつけたいわけではなく、この申し立てに異議ないことを裁判所に証明したいというスタンスとのこと。

 

いろんなタイプの弁護士さんがいると思います。
でも相談者の親身になって力になろうと取り組んでくれる弁護士さんに巡り会えるかどうかは運。
「裁判所が選出した弁護士(再生委員)」イコール敵、
みたいに思っていましたが、実は強力な味方なんじゃないだろうか?
ツイてるなと思いました。

再生委員の弁護士さんは、追加資料が整い次第再生計画案を12月中には裁判所に提出すると言っていました。
また、その再生計画案に対して債権者(保証協会)が異論を言ってこないか、そこは問題ないかを専属弁護士さんに確認していました。
再生委員の方が、ご自分の再生委員の仕事のあとのことまで心配してくれるこの発言に、感動しました。

 

今週、再生委員の弁護士さんに提出したのは、

・11/1時点の預貯金と売掛金
・主債務者法人の登記簿謄本
・最後の決算書と、求償権を請求できない理由


この確認でOKとなれば審議は裁判所に戻り、
まだ不十分となれば追加の資料が求められることになります。
個人再生の道のり(6)に続きます。

(投稿日: 2016年12月15日)



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(4)再生委員決定 [個人再生の経緯]

個人再生の申立をすると、裁判所がその申立内容を精査するために、第三者の調査員を用意することがあります。
この調査員のことを「再生委員」と呼び、一般の弁護士さんの中から選任されます。
東京都だと自営業者の申立には100%、この再生委員がつくそうですが、埼玉はつかない確率が高いと専属弁護士さんは当初言っていました。
しかし私の場合は、この再生委員が選任されることになりました。

裁判所からその連絡がきたのは、11月16日。
申し立てから約半月後でした。

おそらく、私が実績の少ない自営業者であることが原因ではないかと弁護士さん。
実際は法人時代も今もやっていること(デザインの仕事)はまったく同じなので、約20年の事業歴なのですが、法人から抜けて個人事業主になってからの実績は2年。
社会から見ると独立したばかりの人、ということになるようです。

再生委員への費用は15万円。
予定外の出費が痛いです(T_T)
これを申立者が納付すると、具体的に再生委員による調査が始まります。

 

ちなみに再生委員がついたからと言って受理されやすいとは限らないそうです。
再生委員はあくまでも債権者・債務者どちらにもつかず中立な立場で現状を裁判所に報告する、という役割。
支払わなければ申し立てが保留となって止まってしまうので、選出が決定すればそれを拒否することはできません。

弁護士費用のほかにこの再生委員の15万円も、予定支出に組み入れておくべきでした。
裁判所から納付書が届き次第、11月22日、再生委員費用を振りこみました。
すると、早々に再生委員の弁護士さんから新たな宿題が出ました。

・10ヵ月間、主債務者に代わって返済したことの証明(代位弁済証書)
・直近2ヵ月の回収予定の売掛金明細(請求書控え)
・申立後2ヵ月間の通帳残高


再生委員となった弁護士さんの着眼点は、「清算価値」でした。
借金肩代わりしたなら、私から法人に対して「求償権」つまり「返してもらえるお金」があることになり、また回収予定の売掛金も資産に入れるべき、ということです。
至極もっともです。


再生委員の質問に対する回答書類を用意して、後日面談することになりました。
個人再生の道のり(5)に続きます。

(投稿日: 2016年12月14日)



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(3)申し立て10日後 [個人再生の経緯]

申し立て10日後に追加資料を求められる



個人再生申し立て(11/1)をしてから10日後に、裁判所の担当書記官から弁護士事務所へ質問が来ました。
申し立ては、とりあえず軌道に乗ったようです。


・今後の支出について ・子どもの進学について

これらの計画はどのように考えているかを教えてくださいという質問でした。
弁護士さんは、この質問の意図を、担当書記官に直接電話で確認したそうです。

「安定した収入があって貯金ができるくらいなら、債権者に返すべきだ」
こう考えているのか、

「安定した収入があって貯金をして子どもを進学させてもちゃんと返済できる」
ことを確認したいのか。

弁護士さんは書記官に尋ねてみて、後者だと判断しました。

弁護士さん:

「おそらく担当書記官の方は、お子さんの進学を気にかけているのでは。 借金がなくても、母子家庭で子どもを進学させるのは大変です。 再生計画が通ればこのようになって子どもを進学させることができます、と根拠を示せればよいのだと思います」

 

そして追加で用意した書類は、

・課税証明書
・さらに詳しい事業の実績と見込み(H27〜29.12月)
・就学支援等、手当の明細
・進学費用参考資料

これらをすぐに用意して回答としました。

“母子家庭で進学させるのは大変・・・”

確かに普通はそうでしょう。

でも。

我が家の場合は、離婚前の方がはるかに、はるかに!大変でした。

子ども2人だけでなく、金のかかるオットを、養っていましたから。
「離婚後の方が豊か」であることは、私がこのブログで綴ってきた回顧録を読んでもらえればよくご理解いただけると思うのですが、さすがに弁護士さんにも裁判所書記官にもブログのことを明かす勇気はありませんでした(笑)

個人再生の道のり(4)に続きます。

(投稿日: 2016年12月13日)



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(2)準備〜申し立て [個人再生の経緯]

このブログは、2016年9月〜2017年5月までの間、「シングルマザー@借金返済中」というブログに投稿していた記事の抜粋で、「個人再生」や「連帯保証人」について書いた記事だけをまとめたものです。


https://karchandiary.blog.ss-blog.jp/2016-12-11
個人再生に至るまでの経緯は↑こちら



個人再生を選んだ理由



倒産の危機に瀕した会社の救済策に「民事再生」という法制度があります。
それの個人版が、「個人再生」です。
(ちなみに個人再生には「小規模個人再生」と「給与所得者等再生」の2種類があり、サラリーマンの方はどちらを選んでもよいのですが、私の場合は自営業者なので「小規模個人再生」以外は選べません。)

 

借金の額・清算価値・今後の見通し、これらを見比べて自分にとってもっとも経済的にも精神的にもダメージが少ないと判断したのが、個人再生です。
ローンの残る住宅に住んでおり、それを売却しても借金が返せない。
そのほかにも売却できるような資産がない。
だけど少しずつなら安定して返済できる見込みがある。
そのような人の救済策です。

一応、自己破産パターンも弁護士さんと試算してみました。
これだと確かに全額借金が消えますが、自宅は手放すことになります。
借金から解放されるまでの期間は圧倒的に早いですが、その後は子どもたちと3人で生活するための手頃な賃貸住宅を探すことから始めなければなりません。
おそらくその賃貸の住居は、広さや使い勝手など現在よりも不便を感じるものとなるでしょう。

今の家がそんなに素晴らしいわけではないですが、14年間住んできた心地よい空間であり、近隣の友人関係にも恵まれ、快適に暮らしてきました。
もし自己破産して借金がなくなったとしても、毎日慣れない住まいに不満を感じながら過ごすのはとんでもなく人生の損失だと思うのです。
苦労を考えると見合わないと私は思いました。
それに主債務者は無傷で連帯保証人だけが生活激変なんて理不尽すぎ。
法を味方にした自己防衛手段でありささやかな反撃が「個人再生」というわけです。
(でももし債務が億単位だったら自己破産を選んでいたでしょうね〜)

 

離婚して2年、連帯債務は想定内。
今はもう、元オットのことは恨んではいません。
しかし生活環境を変えると、毎日思い出しては恨んでしまいそうです。
だから生活環境は変えず、支払うものは払って、過去にとらわれずきれいさっぱりしたい。

9月に弁護士事務所に正式依頼をし、申し立ての準備が始まりました。

 

申し立て準備


裁判所への申し立ては11月1日でしたので、実質準備に約1ヵ月半かかったことになります。
申し立てに必要な提出書類は膨大な量になりました。
清算できる資産を持っているかどうか、圧縮した借金はちゃんと返せるのか、そういった裏付けの資料です。

「借金を減らしてください」という図々しい申し立てなのだから当然です。

特に私の場合、在庫をもたない自営業ということで「収入面が安定していない」とみなされるので、事業の安定性を主張するために売上の実績・見込みを出すように弁護士さんから指示されました。

本来は、申し立てに必須なのは食費や学費などといった家計簿だけで大丈夫なのですが、裁判所から指摘される前に事業の現状も出しておいた方が万全だろうという弁護士さんのご判断です。
これが「給与所得者」だと、ずっと簡易でよいそうです。
おそらく準備にも、こんなに時間はかからないと思います。

申し立てのために準備した書類は以下の通り。

・家計簿2ヵ月分(8月・9月)
・事業の実績と見込み(H28.1〜29.3月)
・クレジットカード残高ゼロの証明
・過払い金がないことの証明
・保険を解約した場合の払戻金額明細
・自分名義の通帳過去2年間の記帳
・リース物件明細、車検証コピー
・前年度確定申告書、住民票、課税証明書
・陳述書


 

申立書類一式を提出して、通常1週間から10日くらいで、裁判所の担当者から何らかの質問が来るそうです。
この質問がくれば、申し立ては裁判所の処理案件として「軌道にのった」と言えるそうです。

11月1日、申し立て書類提出。
しばらくドキドキしながら待ちました。
個人再生の道のり(3)に続きます。


(投稿日: 2016年12月12日)



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